岩石・鉄筋コンクリートの静かな破砕に・・・
ブライスター

製造元:(株)太平洋マテリアル

                              


 ブライスターとは

 建設工事にともなう破砕作業には、危険性と振動、騒音、粉塵等の公害問題が付随しており、破砕工事の現場から、安全で公害の少ない破砕工法の開発が要望されています。
<ブライスター>は、このような社会的要望から生まれた画期的な破砕方法です。破砕対象となる岩石や鉄筋コンクリートにあらかじめ孔をあけ、その中に水で練り混ぜたブライスターを充填するだけで静かに、しかも計画的に亀裂を発生させ破砕することができます。
静かで公害の少ない
<ブライスター>の出現によって破砕工事は新しい時代を迎えたのです。

ブライスターは、穿孔径や適用温度などの使用条件及び破砕計画を誤ると鉄砲現象(説明文参照)や被破砕物の転倒による事故が起こる可能性があります。したがってブライスターはカタログ及び技術マニュアルにしたがって使用して下さい。

  1.作業中は必ず保護メガネ、ゴム手袋、ヘルメットを着用する事。
  2.ブライスターをこのカタログや技術マニュアルに記載してある以外の方法で使用しないこと。
  3.いかなる場合でも、ブライスターを充填した孔をのぞかないこと。
  4.ブライスターを充填した後に、詰め物や蓋をしないこと。


鉄砲現象とは
 ブライスターは、水との反応により発生する膨張圧を利用し岩石やコンクリートを破砕するものですが、この反応は発熱反応で多量の反応熱を発生します。ブライスターの誤った使用方法においては孔内での熱の蓄積が生じ、孔内温度が異常に上昇して孔内の水分が急激に気化します。この蒸気の圧力が、ブライスター自体の結合力やブライスターと孔壁との固着力を超えると、その蒸気圧によってブライスターの一部が孔口から激しく飛び出す現象が発生します。この現象の事を
【鉄砲現象(噴出現象)】と呼んでいます。鉄砲現象の時噴出するのは、高温かつ強アルカリ性です。もし、噴出物が目に入りますと失明することがあります。又、皮膚に付着するとやけどや炎症を起こすことがあります。
鉄砲現象は3〜4回連続して起きます。
 
 ブライスターの特性

1.ブライスターは低公害で破砕できます。
ブライスターは、水との反応により発生する膨張圧(時間の経過とともに約3000tf/m2以上となります。)を利用し、振動及び騒音が少なく、飛石もなく岩石やコンクリートを静かに破砕します。

2.ブライスターの取扱には資格がいりません


ブライスターは石灰石及び珪酸塩を主体とする無機化合物が主成分ですので火薬類のような法的規制を受けません。しかし、ブライスターはカタログ又は技術マニュアルにしたがって安全に取り扱って下さい。

3.ブライスターにより破砕作業の能率化が図れます


ブライスター工法であらかじめ亀裂を発生させた後、ピック、ブレーカーなどで破砕(二次破砕)し、作業の効率を大幅に向上させることができます。併せて二次破砕の振動、騒動などの時間も短縮できます。

4.ブライスターの施工は簡単です


ブライスター工法は、あらかじめ穿孔した孔に水で練ったブライスターを充填するだけで良く、詰め物やふたはしないで下さい。

5.計画発破・水中発破が出来ます。


穿孔パターンにより計画的な形状に破砕でき、また水中での発破も可能です。


破砕力

騒音

振動

粉塵ガス

飛石

安全性

防護設備
の簡略化

経済性

ダイナマイト

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コンクリート破砕器

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大型油圧ブレーカー

油圧割岩器

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ブライスター




  仕様 カプセルタイプ 1箱 18kg(15本×4袋)

       バルクタイプ  1箱 20kg(5kg/袋×4袋)